ぽけっとれびゅー

DIR EN GREYを中心にして、歌詞の解釈を好き勝手にやっていこうと思います。あと感想(・∀・)

C


C (Dir en grey) +LYRICS/TRANSLATION

 

疾走感のあるメタルナンバーです。収録されたオリジナルアルバムであるWithering to deathのでは、前曲との繋がりが素晴らしく格好いいです。


曲の緩急の付け方も非常に巧いと思っています。疾走しつつサビの手前で一旦曲調が変化します。「じっさーーい愛したーい~」となっている箇所です。そこは京の歌声が前面に押し出される場面となっています。その後サビではまた疾走していく展開となっています。この展開が独特の世界観を生み出していると思っています。


歌詞の内容は、京のステージに立ち続ける上での決意表明と、ファンとの距離感が綴られているのだと解釈をしています。


実際愛したい目の前の世界という歌詞に込められている意図は 自分はファンの事を大切にしたいという京の当時の願望が込められていると思っています。

 

しかし、ファンの人たちは自分の求めに答えてくれない。中傷や批判、優しい言葉をかけてくる(俺を見つめている貴方様はおっしゃるばかり)
実際に自分を受け止めてくれる行動はしてくれない(決して抱き寄せてはくれない大きな貴方の手)

俺にとってはこのステージに立ち続ける事が、生きる意味・存在意義である。俺はこれからもステージの上で歌い、叫び続ける...そうした決意を表に出した詩であると勝手に解釈しています。


歌詞になっているCの意味は、視力検査表の一番上と解釈しています。こちらについては諸説あります。今回は視力検査だとすると結構都合が良いので、これを採用しています。


現実から目を背けない事が大事。
2005年のツアー当時、頻りに京が目を背けるなを連呼していました。視覚を重要視していたのでしょう。また、ファンに対しての感情がステージの上から諦めた様な感情を込めた笑顔を見せていたりもしていました。表現者として、歌う以外の表現についても模索していた時期だったのかなと、それから10年以上経った現在そう解釈しています。

 

ちなみに、ライブテイクでは、2014年のDUM SPIRO SPEROにおけるものが個人的に大好きです「じっさーーい あいしたーい めーのまえの、お前たちをーーー!!!!」が最高に格好良いです。この煽りが曲の真意をくみ取りやすい場面だと思っています。是非とも見て頂きたい瞬間だなと思っています。

 

下には2013年のライブテイクを貼り付けておきます。上記のテイクでは無いので気を付けてください。


DIR EN GREY - C[Live at 新木場STUDIO COAST]

 

そんな訳でこんな感じで、突然前触れもなく更新しました。では。

THE FINAL

新年あけましておめでとーございます!2018年も宜しくお願いします!...って最後更新したのが、去年の夏という...

 

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前シングルかすみから10ヶ月と3週間後に発売された曲です。アルバム、VULGARの延長線上にある非常に情熱的に、ドラマティックに展開されていて聴き応えが十二分にあります。2013年発売のミニアルバム「THE UNRAVELING」においても再録されています。そちらのバージョンは基本的には原曲に忠実ですけど、曲中盤にギターソロが入れられ、曲の終盤のサビの入りが一オクターブ高くなっています。

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歌詞の内容はある雑誌で、ボーカル京の半生というような話があがっていたのですが、「明日を触れられない自虐的敗北者」というとある歌詞のフレーズでこの歌詞は京が自らを見つめて書いた詞であるという事がなんとなくですが見えてきます。

 

そしてそういった歌詞が綴られていき「sucide is proof of my Life」という文句でそれまでの自分と決別をするというニュアンスが伝わってきます。

 

最後の「未遂の蕾咲かせよう」という歌詞はこれまでの自分が成し遂げられなかった事をこれからの自分が成し遂げようという京流の前向きな意志の表し方を示していると考えています。つまりタイトルの「THE FINAL」が何を指すのかというと「これまでの自分の終幕」であり、このタイトルの裏に「新しい自分の誕生」というニュアンスが隠れていると妄想します。

この楽曲はDIR EN GREYの楽曲の中で、特に重要な位置づけがされている楽曲です。その際のインタビューでも、京がこの先も歌っていきたい楽曲であると明言しています。その発言通り、武道館など大きな会場でのライブで高頻度で演奏されています。メンバーだけではなく、会場全体が一丸となって歌い上げるこの瞬間は、DIR EN GREYのファンであって本当に良かったというそういった高揚感に浸れる一時だと思います。特に2014年武道館の映像は私的に大好きで、何度でも繰り返し見ていたいライブテイクになっています。

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この様な感じですけど、こんなんで良ければ今後とも適当に宜しくお願いします。

KR Cube

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「ママァ、飴玉落っことしちゃったぁ~」という怪しげな、怖い感じをさせる音声からベースの音が非常に目立つイントロ、そして曲本編へと展開していくロックナンバーです

曲全体に掴みどころの無い、独特な雰囲気が浮遊感が漂っています。ギターが曲をリードしていっている印象を持ちました。サビに入っても、ボーカルが目だって前に出てこないで、この曲の色を形作る事に専念していることが伝わってきます。ギターソロパートにおける二人のギタリストの掛け合いも聞き所です。最初から最後まで忙しそうに叩いているドラムの演奏も着目して聴いてみると面白いかもしれないです。

 

要するにDIR EN GREYのメンバーそれぞれの色を感じられる楽曲だといえるでしょう。


ちなみに、この曲の歌詞の意味は、実の母親とその息子が恋に堕ちた。しかし、それが叶わない恋と分ると息子は母親の首に手をかけ殺害する、といった内容になっています。この内容は日本語の文章だけだと分らないのですけど、間奏の英語の文章を炙り出すとこの真意が見えていきます。

 

曲のタイトルは、当初京は「くるり ふらり くらり」にしようとしたらしいですけど、他のメンバーから反対されたらしいです。2017年現在だったら、普通にこの曲のタイトルを付けそうな気がします。てふてふって曲のタイトルがある訳ですし。

 

ライブ映像をYouTubeで探したのですけど、ARCHE武道館の映像は何故か途中からスタートでした。そのため2003年横浜アリーナの映像を貼り付けておきます。この時自分の目の前を一瞬Toshiyaが走り抜けていった気がしたのですよね。気のせいかもしれないですけど。良い思い出です

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Dir en grey - 脈

 

非常に不気味な出だしからスタートするけれども、サビが非常にキャッチャーで聞きやすいという、DIR EN GREYが十八番とする楽曲です。この曲から派生して、FILTHや朔といった曲が生まれていったと言えるでしょう。そういった意味で、DIR EN GREYの一つのターニングポイントとなっている重要な曲です。

 

この曲の一番のポイントは、メロからサビへの転換した瞬間にあると思います。

 

曲の展開として、不安にさせる様なSEから激しいシャウトが響き渡る導入部分から、また不気味で妖しいメロに入ります。しかし、サビになった途端に一気に聞きやすくて耳に入りやすい曲調へと変化を遂げます。そこに暗いトンネルを抜けて、明るい外へ広がる様な開放感を感じられると思っています。サビ時点での演奏で聞こえるアコースティックギターがそういった空気感をより一層深めてくれています。尤も、サビが終わってからまた妖しく怖い曲調へと戻る訳ですが。

 

詩の内容はカニヴァニズムで、DIR EN GREYの詩のテーマとして、ちょくちょく取り上げられるものとなっています。MACABREのアルバムのブックレットの右ページに、この曲の詩の情景が描かれているのですけど、人によっては拒否反応を起こしてしまうかもしれません。

 

MVも詩の内容に則した内容になっていて、女性がそういった凶行に及んでいる姿が、スポット的に映し出されています。

 

解釈...妄想が難しい所が多々あるのですけどね。女の子の父親が、奥さんを手にかけてしまい、その現場を女の子が目撃してしまった。父親は女の子も手にかけようとしたが、逆に女の子に手をかけられてしまう。後の経緯は不明だけれども、さまよい歩いた後に、ある建物にたどり着いた。そして、自分の髪の毛を持っていたハサミで切り落とし、メイクをして男性を呼び寄せて...といった内容なのではないかなと、たった今妄想しました。全く的外れな解釈かもしれませんけどね。

 

この曲のシングルバージョンと、MACABRE収録バージョンとで曲の初めと終わりが違っています。シングルバージョンの方が完全形だと言えるでしょう。MACABREバージョンでは、CDの尺の都合からか、最初の妖しげなSEがカットされています。また、シングルバージョンは最後ドラムが入って終わるのですけど、MACACREバージョンでは京のシャウトで終わっています。特に最初のSE部分はこの曲の世界観を形作るうえで、非常に重要な効果を生み出していたので、カットされてしまったのは仕方がないこととはいえ、少し残念な気もしました。

 

2003年の赤坂ブリッツ5DAYSのライブバージョンも動画として上がっているのですけど、こちらのバージョンも格好いいです。尖りまくっている京の動きやシャウトが特に印象に残りました。


Dir en grey- Myaku live (Blitz 5 Days)

FILTH

 

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うわ・・・ディルすごい。と当時再確認した怪しく激しいへヴィなロックナンバー。当時予備校に向かっている途中で、このシングルを購入。そして電車内で歌詞を広げたら「S的 S的 Sを覚醒」の文字が。残をMステで見て以来の衝撃でした。どんな曲なんだよと家に帰ってCDをかけると、「うわぁ・・・なんか唱えてる(~_~;)」と思わせました。

サビは突き抜けて明るい感じなのですけどそれ以外の部分はグロくて怪しいです。でもその二つの融合が私的に大好きです。

PVもまた怪しくてボーカル京の衣装がなかなか素晴らしいです。人間には見えない具合がなんとも言えず面白いです。口から白いものを出してますし、グロカッコいいですね。こういうやるんなら徹底的にやってやろうという姿勢もまたディルの好きな所です。

 

歌詞の内容は察するに蜜と唾や脈と通じる様な、好きな子を手にかけて食してしまう、カニヴァニズム系のものだと思っています。歌詞の字面が非常に特徴的であるのだけど、そこは敢えて狙ってやっているという様なことを、当時の雑誌のインタビューなどで答えていました...気がします(;・∀・)

 

余談ですけど、俺が職場のメンバーでカラオケに行くと、高頻度でいれる楽曲がこれだったりします。やっぱり歌詞のインパクトが強烈なので、ネタとし印象に残りやすいのではないのかなって思ってます。ただ後半の歌詞がちょっと問題があったりするのですけどね。

 

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JEALOUS

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非常に綺麗で壮大なオーケストラ調のバラードの導入部分から、キャッチャーでスピード感ある本編へと移行する楽曲です。全体的に京の歌声がすごい響いていますし、全体的にすごく明るくてまとまっている、とても完成度の高い曲だと思います。

個人的な感想ですが、この曲の薫のギターソロがDIR EN GREYのギターソロの中でトップクラスに好きです。難しいプレイをしている訳では決して無いでしょうけど、音色が非常に綺麗です。薫のギターソロの音色はプレイして見せ付けるというよりも、音を聞かせるというニュアンスが強い気がしますし。

歌詞の内容は、彼に対する嫉妬心に苦しむ女性についてだと妄想します。

彼の近くに居た私。彼と一緒にいたいという気持ちが強すぎて、異常に嫉妬心の強いもう一人の私が産まれ、その心が私を支配してしまった。私は彼を「私だけの彼」とする為に、ある夜に彼を殺してしまう。そんな内容と今読み取りました。「二月のアノ夜に乱れる人を抱いていた」という歌詞で、その乱れる人を彼と解釈しました。別の人であるという解釈であれば、また別の見解が出来るかと思います。この解釈自体妄想の枠を出ないのですが。

 

この曲は時たまライブで演奏される機会があるのですけど、その時のほとんどの場合がJEALOUS-reverse-のバージョンです。ピアノのみのシンプルな演奏に、京の叫びにも近い悲痛な歌声が胸に響く楽曲となっています。このライブテイクでは原曲で「彼の姿が変形していく」の箇所が「彼の姿が変わり果てていく」となっています。後者の歌詞の方が詩の世界観の深みが増して良いと思いますね。

 

そんな訳で、ロックアレンジでもバラードアレンジでもどちらでも美味しい楽曲だと思いました。偶には原曲バージョンを聴いてみたい気もしますけど。

 

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そんな訳で、2か月ぶりに突然更新しました。忘れている訳ではないということで。

TOUR07 THE MARROW OF A BONE -PREMIUM LIVE-

音源の感想ではないですけど、2007年4月21日にあったTHE MARROW OF A BONEパシフィコ横浜でのプレミアムライブの様子について、だらだら書いた文字の羅列があったので、転載させてもらいます。無駄に長いですし、グダグダまとまりがないです。

 

客電が落ちたら、完全に閉まっていた暗幕が少し開き、そこから京が姿を見せてり艶かしき安息~の、ディスク2バージョン。ピアノバージョンが始まりました。この時京の声のみが会場全体に響き渡る感じがしていました。それはとても力強くて、それにいて哀しさが現れていた声でした。曲の世界を完璧なまでに表現している、この声はもう他の誰にも表現出来ないだろうって思わせる位の存在感でした。エイントをライブで聞いてる時の感覚と似ていました。「もう誰も全て消えろ」は京の声がこれまたものすごく悲痛に響いてました。音が少ないだけに余計直接的に伝わってきました。

拍手が響き渡る中、薫とDIEがアコギをスタンバイして、THE PLEDGEのアコギバージョンが始まりました。幕張メッセの時に希望していた、アコギバージョンがここで初めて立ち会えて感動しました。この曲は私的に原曲を上回っています。京の声のレンジをフルに使って歌い上げているという曲。Toshiyaには申し訳ないですけど、こうした最低限の音で表現を出来て感動しました。本当素晴らしい表現をしてくれました。

この曲が終わり、また会場に拍手が響く。そうこうしてく中で、ToshiyaとShinyaが静かに登場。そして始まったのが

ザクロ アコースティックギターバージョン

驚きましたね。てかずっとステージを見ていました。前2曲までは読めたと言えば読めましたけど、この曲は予想外でした。会場もどよめいていました。この曲ですすり泣く声も聞こえてきました。薫のギターソロの所はどうするんだろうと思っていたら、アコギで普通にやっていました。

そしてこの曲で注目していたのは京です。俺の中で、ザクロは、赤坂BLITZ 3日目の、のたうち、苦しみ、壊れて歌う姿がとても印象的です。しかし、今の彼には正直その歌い方は似合わないと思っていました。最近ザクロの映像をたまたま見ていたのですけど、確かに凄まじい狂気性だ。だけど、今の京の表現したいものとこの壊れ方は全く別物なんじゃないかなって同時に考えていました。京は今回、しっかり歌い上げると確信していました。そして実際京はしっかり歌い上げていました。曲後半では叫んでいましたけど、かつてのテイクとは違うシャウトでした。なんていうか、曲と向かい合って、真摯に歌い上げている。今の彼の表現力を駆使して、世界を表現する事に専念していたと思っています。聞いていて不思議な事に、京の前向きな意志が感じられました。ものすごく後ろ向きな詩なのですけど。なんとなくそこが不思議な感覚でした。

ザクロが終わり、京以外のメンバーが一旦後ろに下がりました。そして京が一人ステージに残り、ピアノの音が響き渡りました

JEALOUS-reverse-でした。もう会場は歓喜のどよめき&すすり泣きでした。俺もこの曲に立ち会うのは今回が初めてでした。もう「おお!!」と言う他ありませんでしたね。そしてただステージで京の歌う姿のみを見ていました。ザクロと同様に真摯に歌い上げる京の姿がとても印象的でした。今回、歌詞が1つ変わっている箇所がありました。「彼の姿が変形していく」が「彼の姿が変わり果ててく」となっていました。今の視点、今の表現に切り替わっているんだと密かに感心していました。加えてステージを飾るのは、京と一つの照明のみ。この人がやってみたいと言っていたライブが本当の意味で実現させたんだって思いました。

感動していたのは京の歌う姿勢です。2003年の赤坂BLITZの時は、歌いたくない曲があるから、ちゃんと歌わないって感じのが前半結構ありました。真摯に向き合っていない、しょうがなく歌っている感がしていました。しかし、今回のこの2曲を見ていると、しっかりと曲に向き合って歌っていると。その姿勢に感動していました。昔の曲を今の自分の歌としてしっかり表現していこうという意思を感じられましたね。この曲も聞いていてなんだか前向きな力強さみたいなものを感じる事が出来ました。

もうすすり泣く声と拍手で会場全体が包まれていました。俺の隣にいた女の人も涙ぐんでいました。ここまででもう、伝説になるライブでしたね。

CONCEIVED SORROWからは通常のマロボンツアーのテイストでした。CONCEIVED~は前までの余韻も強いのか、とてもこう聞き入る感じになっていて、京の哀しくも力強い声に耳をただ引きつけられていました。この曲が始まった直後にも歓声が上がっていました。前回のNHKホールの時の事もあってか、私的にもこの曲も特別な存在になっています。曲後半の茜空をイメージしてると思われる照明効果がやっぱり好きです。

そして凌辱の雨です。当然曲のイントロ部分からヘドバンを始める訳ですが。バックの稲妻をイメージした様な、青白いプラズマチックなこの映像と京のシャウトが絶妙にマッチして世界を創り上げている感がしています。この人の内に秘めた怒りや哀しみといった感情が叫びや声となって吐き出されている。後ろの稲妻はその感情の現れなんじゃないのかなってこの文章を書いている今にそう思っています。

凌辱の雨が終了して、THE FAITAL BILIVERが始まってからはもうヘドバンヘドバンヘドバンの嵐でした。京の冒頭のシャウトを聞いた瞬間から激しくスイッチが切り替わって狂い始める訳です。例によってステージが全く見れていません。隣にいた女性も激しくヘドバンされていました。こういう激しく暴れる人の姿を見ると俺の方としてもテンションが高くなって暴れるのですよね。自分一人しか回りで暴れていなくても、暴れますけど。てかノリ方自体はそれこそ個人の自由な訳ですけど・・・て、話がまたズレていきそうになりました(汗)

そしてDISAIBLED~。この曲はイントロ付近でゆらゆらと踊る感じの所が好きなんですよね。前に何度か書いている気もしていますけど。例によってこの部分では一人で心の中で鼻歌を歌う感じで揺れていました。ステージの紫色の照明がまた妖しい感じがしていましたね。そして転調部分。この部分いつ聞いても最高で、ライブで何度やっても飽きが来ません。痺れますね。「サイコキラーサイコキラー!!」の箇所の京の甲高い声が耳に焼き付いています。

それにしてもこのDISABLED~からREPETITION~の繋ぎが絶妙過ぎるくらい完璧なんですよね。一つの同じ曲みたいな感じがしています。イントロの音を聞いた瞬間から「だりゃー!!」って死ぬほどの勢いで、振って振って振りまくりました。サビでヘドバン&コーラスと一緒に叫ぶのがたまらないですね。

Toshiyaがマイクスタンドのセッティングをしてきたので、「マゴッツだ」と確信して暴れる準備をして暴れ始めます。この時間は本当怒涛の展開を魅せてくれています。「おんゆあぐれー!!」と会場全体が叫び歌う所が最高な一体感を感じました。皆が手を上に掲げて飛び跳ねていたのは圧巻でした

私的に注目した曲がありまして。それはdead treeでした。この曲に入る前、所謂お経をやっていました。そのお経が響き渡る中、この曲が始まりました。そしてお経のそのの声はごくごく自然にdead treeの曲の中に溶け込んでいきました。なるほど、この人はこの表現をしたかったんだって、ステージでそれをやっている京を見ながら自己完結させていました。マロボンツアーの京の表現したいものの集大成の一つを見れた感覚です。

OBSCUREも照明効果でとても不気味なステージを作っていました。なんだかMACABREにもありそうな。表現としてはアレですけど、蛇の胃袋・・・そんな感じの映像効果が印象的でした。そんな中から、新しい世界へと奇麗に飛び立とうとする蜘蛛のイメージが出来ました。歌詞とメロディーが変わっていて、サビが特に。元よりもメロディアスになっていました

本編後半からはまた飛ばしていきました。マーシレスカルトではまた激しく頭を振らせてもらいました。やっぱりイントロのヘドバン部分が最高に格好いいです。このツアーでも結構やっていますけど、すごく自然に本編に溶け込んでいる気がしています。薫の美しい声が聞こえる汚コーラスも力強かったです。ちらっと薫の方を見ましたけど、サードエンパイヤーでやるみたいなポーズを取っていました。ノリノリでした。

ROTTING ROOTではいつもみたいに京が腕を組んでうにょうにょ蛇みたいに動かしていました。照明が緑と紫で怪しくステージを照らしていました。ウィザでいうと孤独に死すとかに該当する曲なんじゃないかなって密かに思っていますけども。京の内に秘めた。この曲では憎悪や怒りというのがにじみ出ていたと思います。もしかして、うにょうにょ動く蛇みたいな手が、その憎悪であったりするのかもしれないって今ひらめきました。

GRIEFはやっぱり踊れます。はい、実は踊っています(汗)この曲の独特なリズムがすごくテンション上げてくれるんですよ。聞いてるだけでニヤけてくる感じがしています。「どんちゅふぁいやーー!!」と叫ぶ所もやっていて楽しいし。間奏部分では手拍子も踏まえて踊りたい感じになりました。

DEEPER~のイントロが始まった瞬間に「あ、本編最後だ」と思ってだりゃーって激しく頭を振りまくっていました。真白に明るくなって、なんとなく鼓動チックだなって思っているこの曲です。前後に揺れて「ヴぉい!!」てサビでやるノリ方が面白いかったです。この曲が終了した後、NHKホールの時と同様に、京が最後までステージに残って声を発していました。

で、アンコールが来る訳ですけど。最初はあまりの合わなさ具合に正直焦りましたけど、巨大な会場ですし、それは仕方がないと思いつつ。タイミングに苦しみながらもアンコールを叫んでいました。後ろの男の人が一生懸命「ヴぉい!!ヴぉい!!ヴぉい!!」て声を上げていたのには呆気にとられましたけど、ライブになると妙に社交的になる俺。その声に合わせてアンコールしていました。「アンコール!!」「ヴォイ!!」「アンコール!!」「ヴォイ!!」て具合ですね。・・・何故かやらなくなってしまいましたけどね。、その男の人。俺か?おれのせいですか?(苦笑と汗)

はい、アンコールは結構定番化している5曲でした。ちなみに朔-saku-は2曲目に来ていました。なので、この日のアンコール最後は朔-saku-ではありませんでした。なんか朔-saku-で「男ぉ!!」を2回やっていた気がしてたのですけど・・・良いんですかねって思いました(汗)確かに京は男好きですけどね、そういう意味ではありませんけど・

で、サードエンパイヤーやCといった曲が続きます。サードエンパイヤーでToshiyaが勢い任せにマイクスタンドを逆さにして、その後そのマイクスタンドを戻したのは良いけど、倒してしまい、スタッフが急いで直していました。全くどうでもいい所を見てしまった訳ですけど。薫とToshiyaの話で脱線させてもらいますけど、この二人はなんか今日、向かい合って弾いている事が多かったですね。下手スキーさんとしては美味しい絵だったと思いますけどね。

話が脱線しました。Cが始まる時に京が「お前らの声を聞かせてくれー!!」と煽りました。それでもうファンの人たちは大合唱する訳です。サードエンパイヤーでもファンが叫ぶ箇所がかなりあります。そこで気がついたの・・というかこじつけですけど。京はファンの声を求めている。京は孤独を強く感じている。その孤独感を解消するもの。それがファンの声なんじゃないかなって解釈がふと出来ました。

最後はクレバーでした。久々ラストのクレバーです。めちゃくちゃ楽しかったですね。ヴォイ!ヴォイ!ヴォイ!ヴォイ!する所が面白いですし。後はそういう盛り上がり以外にも着目したのは「ディストラクショーーン!!」後の京。彼はマイクを客席に向けていました。そしてファンは「声が出ないくらいに・・そんな今に独りと気づく」と歌っていました。先ほど書いた仮説みたいのが・・・て思っています。そして最後の「ザナーイ!!」で会場の照明が真白になる所。ここは何度見ても圧巻です。その存在感に強く惹かれますね。最高に暴れ狂える曲で燃焼して、ライブが終幕していきました。薫がDIEのピックも投げて投げて投げまくっていました。

ライブ終了後に知って気になったのはDIEの体調悪そうだったという所です。DIEは今回全然動いていませんでした。アンコールの激しい中でも一人自分のポジションから動けなかった感じがしていました。代わりにToshiyaが上手の端っこまで来ていたりもしてましたけど。アンコールで薫がDIEのピックも投げまくっていたのにはそういう理由があったんだなって思いました。

まぁ結局長くなってしまった訳ですけど。本当プレミアムライブという名前に相応しいライブでした。前半のクラシカル部門(勝手に命名)は秀逸で、ディルのミュージシャンとしての実力をすごく垣間見る事が出来ました。表現者の京の姿勢にも感動で、不思議な前向きさを彼の姿を見て感じ取りました。彼は過去にもう縛られていない。今を見据えているんだって事をその姿から感じていました。自分の苦しみを呪い、のたうち回る時は終わったんだってこの人も確実に成長しているんだって思えました。DIEの体調が今回気になる所でもありますけど。DIEの分も他のメンバーがカバーしているのを知って、このバンドの個々の結びつきの強さも改めて知ることが出来ました。



非常に色々な事を感じ取る事が出来たライブでした。皆さんお疲れ様でした。

セットリスト(mixiから拝借しました)

1.艶かしき安息、躊躇いに微笑み~UNPLUGGED Ver.(京)

2.PLEDGE~UNPLUGGED Ver.(京・薫・Die)

3.ザクロ~UNPLUGGED Ver.

4.JEALOUS-reverse-

5.CONCEIVED SORROW

6.凌辱の雨

7.THE FATAL BELIEVER

8.DISABLED COMPLEXES

9.REPETITION OF HATRED

10.AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS

11.OBSCURE

~~

12.dead tree

13.Merciless cult

14.ROOTING ROOT

15.GRIEF

16.THE DEEPER VILENESS

アンコ

17.LIE BURIED

18.朔 -Saku-

19. C

20.THE IIID EMPIRE

21.CLEVER SLEAZOID