ぽけっとれびゅー

DIR EN GREYを中心にして、歌詞の解釈を好き勝手にやっていこうと思います。あと感想(・∀・)


Dir en grey - 脈

 

非常に不気味な出だしからスタートするけれども、サビが非常にキャッチャーで聞きやすいという、DIR EN GREYが十八番とする楽曲です。この曲から派生して、FILTHや朔といった曲が生まれていったと言えるでしょう。そういった意味で、DIR EN GREYの一つのターニングポイントとなっている重要な曲です。

 

この曲の一番のポイントは、メロからサビへの転換した瞬間にあると思います。

 

曲の展開として、不安にさせる様なSEから激しいシャウトが響き渡る導入部分から、また不気味で妖しいメロに入ります。しかし、サビになった途端に一気に聞きやすくて耳に入りやすい曲調へと変化を遂げます。そこに暗いトンネルを抜けて、明るい外へ広がる様な開放感を感じられると思っています。サビ時点での演奏で聞こえるアコースティックギターがそういった空気感をより一層深めてくれています。尤も、サビが終わってからまた妖しく怖い曲調へと戻る訳ですが。

 

詩の内容はカニヴァニズムで、DIR EN GREYの詩のテーマとして、ちょくちょく取り上げられるものとなっています。MACABREのアルバムのブックレットの右ページに、この曲の詩の情景が描かれているのですけど、人によっては拒否反応を起こしてしまうかもしれません。

 

MVも詩の内容に則した内容になっていて、女性がそういった凶行に及んでいる姿が、スポット的に映し出されています。

 

解釈...妄想が難しい所が多々あるのですけどね。女の子の父親が、奥さんを手にかけてしまい、その現場を女の子が目撃してしまった。父親は女の子も手にかけようとしたが、逆に女の子に手をかけられてしまう。後の経緯は不明だけれども、さまよい歩いた後に、ある建物にたどり着いた。そして、自分の髪の毛を持っていたハサミで切り落とし、メイクをして男性を呼び寄せて...といった内容なのではないかなと、たった今妄想しました。全く的外れな解釈かもしれませんけどね。

 

この曲のシングルバージョンと、MACABRE収録バージョンとで曲の初めと終わりが違っています。シングルバージョンの方が完全形だと言えるでしょう。MACABREバージョンでは、CDの尺の都合からか、最初の妖しげなSEがカットされています。また、シングルバージョンは最後ドラムが入って終わるのですけど、MACACREバージョンでは京のシャウトで終わっています。特に最初のSE部分はこの曲の世界観を形作るうえで、非常に重要な効果を生み出していたので、カットされてしまったのは仕方がないこととはいえ、少し残念な気もしました。

 

2003年の赤坂ブリッツ5DAYSのライブバージョンも動画として上がっているのですけど、こちらのバージョンも格好いいです。尖りまくっている京の動きやシャウトが特に印象に残りました。


Dir en grey- Myaku live (Blitz 5 Days)