ぽけっとれびゅー

DIR EN GREYを中心にして、歌詞の解釈を好き勝手にやっていこうと思います。あと感想(・∀・)

太陽の碧

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真夏の清涼剤と発売当初に俺が名づけていた爽やかでポップだけど、どことなくもの悲しい雰囲気に溢れているロックナンバーです。買いにいった日、帰りに雨に降られてずぶ濡れになったという過去があり・・・まぁそれは良いです。

 

本当この曲は色々な面において素晴らしいです。最初情感溢れるバラード風な感じに始まったかと思うとサビで爽やかな感じで転調して最後DIEの美しいアルペジオの音で締めるという感じの曲構成。

 この曲の見せ所だと思うのは2回目のサビが終わっての最後の語り部分です。「傷つけられて傷つけあって・・・」という所。ここはなんというかものすごい言っていることに説得力があるなと思う箇所。人の痛みや悲しみを知っていてそれを経験、乗り越えた人が書けて歌える最高に出来たフレーズだと思います。京は前向きな歌詞を書くのが大嫌いだと以前言っていたのでこの歌詞を書いたとき、何かが変わったのでは・・・と、勝手にそれっぽく解釈しています。MVもものすごく爽やかで綺麗、そしてそこはかとなく切ないです。一般の人に-I'll-、ゆらめきや予感と一緒に聞いてもらいたいDIR EN GREYの曲です。
 
と、いう解釈を2003年の段階ではさせてもらっていましたが2005年になってから追記します。

 

この歌詞は、京の自分自身の京都時代の最愛の人の裏切り行為に基づいて綴られている詩になっています。この背景を把握してこの曲を読むと、全く違った、痛々しい世界観を垣間見られると思います。 

ザクロ

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ものすごく悲しいバラードナンバー。明るさなんてものは微塵も感じさせません。

 

BLITZ 5 DAYSの映像を見ると、狂った様に泣き叫ぶ京に目を奪われてしまいます。完全に曲の世界に入り込んでいます。2003年当時の京の一つの表現において、一つ到達点に達したライブテイクだったそうです。ギターの悲しい音色とかもそれに深みを与えていますし、ミラーボールの演出も非常に印象的です。

 

なんて言いますか、BLITZ 5 DAYSのザクロの感想になっている気がしますけど、それはそれということにしておきます。このライブでの表現は原曲を超えていると言っても過言ではないでしょう。


歌詞は・・・自分を残して逝ってしまった男との夢、思い出に苦しめられる女性の事を歌ってる、叫んでるのだと思います。そしてそしてその苦しみを痛みで紛らわす為に腕を刻み傷を増やす。しかし、その傷によって男の事を思い出し、夢を見てまた・・・という終わりなき苦しみが生々しく描かれています。そしてその男は理由で飛び降り自殺をした男で・・・すごいです。理由でというのは完全な空想ですけどね。

理由


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2ndアルバムMACABREの3トラック目に収録されている楽曲です。シングルでのリリースも検討されたことがあるみたいですね。

 

曲のテンポは一貫してマイナー調の暗い沈んだ感じでこの曲の主人公の心境を反映してるような、ミディアムテンポな調子になっています。

この曲の歌詞は大変よく出来てると思います。自殺しようと思い立った主人公の苦しみが生々しい程きつく伝わってきます。これ以上人を信用して傷つきたくない、でも僕は君の事を愛してしまった。君は僕の事を裏切るかもしれない・・・等と主人公が心の葛藤の末選んだ道が「飛び降り自殺」という最悪の結末とは・・・悲しいです。京自身こういう心理状態になった事があるんだと思います。そうでないとここまで真に迫った詩は書けないと思いますし。

赤坂ブリッツ5DAYSの三日目にDVDこの曲が入っているのですが、京のその表現力によってやはり真に迫っている感じがしてひしひしとこの曲の悲痛さが伝わってきました。

Erode


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ベースのToshiya作曲の曲。彼作曲の曲はディルの中では少ない方なのですが、いずれの曲もベーシストありきって感じでベースが大活躍です。夜の闇を彷彿とさせる曲全体のイメージが良い感じです。MISSAのアルバムでは聴かせ系、綺麗系を担当している様に思えました。メロからサビまで段々に盛り上がりが増していく所が良いです。後、明るさを一遍も見せない、深く暗くて悲しい世界観とか。徹底されていますね。

歌詞はなんというか暗くて切ない感じがたまりません。自分の付き合っていた人、大切な人が別の人に抱かれて私の元から離れていく。私はその人に行ってきた数々のの行為が今の結果へと結びついたと重い、苦悩、後悔するという感じです。京の実体験が詩にされている様に思えました。ザクロや、太陽の碧といった詩を書く上においての土台になったのでは無いかと妄想してみます。

 

2016年段階で思う事として。sukekiyo(DIR EN GREYボーカル京のソロプロジェクトのバンド)でやって違和感が無いと思います。

アクロの丘

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Dir en greyのメジャーデビューシングル3枚同時リリースの1枚。非常に壮大なミディアムバラードナンバーです。


曲の感じは最初のDieのアコギのコードから始まり、数回奏でてから曲本編へと導入していく様です。物語性が非常に高くて、プラス京の歌声がものすごく心に響き、感傷的な気持ちになれます。曲の長さも8分と相当に長いのですが、その長さを全く感じさせないというのも、曲の世界に入り込めるって事でしょうね。途中のモノローグも主人公の心境が非常に切実に伝わってきますし。

演奏面においてもベースが活躍しています。間奏部分でベースソロがあるのですが、そこでToshiyaのベースプレイを深く堪能出来ます。よくこの人指が動くよなぁとか、そんな事を思ってしまいます。最も、その点はプロだから当たり前だという話でしょうけど

歌詞の内容としては、僕は君をこの地上に残して逝ってしまった。僕は君に死ぬ前に「生まれ変わってきたら、また二人で一緒になろう。それまであの丘で待っていて」という事を言ったのでしょう。その約束を守って、彼女は丘の上、アクロの丘で生まれ変わりの僕と再会しようと待っていた。ただし1週間したら、彼女は待つことを止めて、丘にも二度と現れなくなってしまった。けど僕はいつまでもこの空であの丘を見つめ、君の事を待ち続けている。

 

そんな感じでしょうか。今は閉鎖になってしまった歌詞考察サイトの見解を参照させてもらいました。なんていうか、この背景を踏まえてみると、かなり残酷な詩であると思います。京の自分自身の経験も踏まえて綴られた、京ならではの詩であると思いました。

で、この曲。何気によくライブでやってるんですよね。2002年の川崎クラブチッタでもやりましたし、赤坂ブリッツでもやって、更に2004年の日比谷野外音楽堂でもやっています。そしてまた、2014年のGAUZEツアーでも演奏をしてくれました。このGAUZEツアーの時のアクロの丘は非常に幻想的で、まるで一つの映画を見ている様な感覚になりました。↓の動画を今見て、改めてそう思いました。

 

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ゆらめき

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「帰れなくて、忘れたくて」と、いきなりサビから入る、Dir en greyのメジャーデビュー3枚同時シングル同時リリースの1枚。最も売れたのがこのゆらめきです。俺がDir en greyというバンドの存在に執着するきっかけの一つになった曲です。

曲調は大変にキャッチャーでメロディアスです。プロデューサーとしてYOSHIKIがいるからでしょうね。本当にこの曲のメロディーは綺麗です。曲の後半にピアノのアレンジが入る所とか、間違いなく絡んでいるはずです。京の歌声がこれまた曲全編に渡って綺麗に響き渡っています。

とにかく、この曲の「帰れなくて、忘れたくて、今まで以上にもう一度」というサビ。大好きです。このサビで俺の人生は大きく変わりました。

 

1999年当時、TBS系列の深夜番組のワンダフルをたまたま見ていました。そうすると、「日本一の男の魂」という、凄まじい勢いで下ネタを連発する狂気的なアニメが始まりました。見ていて唖然としていたら、この曲が流れ始めて、「なんでこんな内容のアニメなのに曲がこんなに格好いいんだ!?というかこのバンドは何!?」っていう具合に興味を持ちました。

 

・・・そうするとワンダフルは俺の人生にとって、非常に重要な影響を与えた番組だったのですね


歌詞の内容は僕は君を傷つけ、そして君を自殺へと追いやってしまった(GAUZEのブックレット左ページの修復不可能の君という記述、ゆらめくことのなくという歌詩からそう解釈)。その罪の重さに苛まれる僕、「あの頃に戻りたい。しかし、過去に戻ることなど決して出来ない。もうあの3年前の出会った頃には戻れない」という後悔と失意の念が詩や歌から伝わってきます。

 

楽曲の雰囲気的に、2003年以降のDIR EN GREYの楽曲と大きく異なっており2000年以降のライブでは演奏される機会はなくなっていました。

 

しかし、2014年の夏に1st アルバムのGAUZEを中心にしたGAUZEツアーが実施され、その中でこの曲もがっつり演奏されていました。ライブバージョンでは前奏でピアノが演奏され、その後に京の歌が入って曲がスタートする流れになっています。このアレンジが非常に素晴らしくて、曲の雰囲気をよりドラマティックにしています。このライブバージョンによってこの楽曲が完全体になったといっても過言ではないでしょう。

 

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ホームページやっていた時よりも、やりやすいですね。

試しに2曲の雑記を載せてみました。当時やっていたものよりも書きやすいですね。動画サイトからMVやライブ映像の引用が出来るのも便利です。

 

今回載せた文章は、基本的にホームページの文章をそのまま貼り付けて、その文章をちょっと直して載せています。だから記述がちょいちょい古いです。

 

ホームページからの引用だけじゃなくて、新しめの曲の詩の解釈や感想なんかも書けたらなって思います。10年前のクオリティに負けそうな感じではありますけど。